こんにちは、松谷大門です。私は現在、野球のオンライン指導や現場での個別指導を通じて、選手一人ひとりの課題に向き合う活動をしています。
このブログでは、私のYouTubeチャンネル「Train With Daimon」で配信している動画の内容をもとに、より深く、より実践的にお伝えしていきます。
今回取り上げるのは、大谷翔平選手が2025年シーズンに向けて取り入れた“新投法”について。動画内でも解説しましたが、これは単なるフォーム変更ではなく、体を守りながら最大限のパフォーマンスを引き出すための進化です。
「脱力」と「連動」が鍵を握る
まず私が注目したのは、足を上げたあと一度“沈み込む”ような動作が入っていること( ▶動画 1:58〜)。 ここで一度、力を抜いて脱力することによって、下半身からのエネルギーがスムーズに上半身へと伝わりやすくなります。

足を上げたあと、体を一度沈ませて脱力。この動きがフォームのキーポイントに
肘や肩の負担を減らしながら、全身を連動させて投げる。このスタイルは、まさに今後の投手に必要な考え方だと思います。私自身も選手指導の現場で、「どこかに力みがある選手」ほど怪我をしやすく、伸び悩んでいるケースを多く見てきました。
実際の指導現場での落とし込み
今回の動画では、私が指導している高校1年生の選手にこの考え方をどう伝えたか、そのプロセスも紹介しました(
▶動画 6:10〜)。
彼は180cmを超える体格で、球速も出る典型的なパワー型ピッチャー。ただ、腕の力に頼りすぎていたため、フォームのバランスに課題がありました。

選手に脱力とリズムを体感させるため、さまざまなドリルを実施
彼に行った指導の中で特に効果的だったのが「脱力スロー」「正面スロー」「リズムスロー」といった一連のドリルです。特に“8の字スロー”では、腕を一度下ろしてからゆっくり持ち上げる感覚を体に覚えさせ、下半身主導で投げる流れを作ることができました。
また、ただ真似をするだけではなく、「その選手に合った形で落とし込む」ことの大切さも指導を通じて強く感じました。

フォーム改善後:軸ブレが減り、安定感のある下半身主導の投球へ
癖を見抜き、修正することの重要性
フォーム指導の際に感じるのは、「選手本人も気づいていない癖」が成長を妨げているケースが多いということ。今回の選手も、テイクバックで力が入りすぎていたり、腕の振りを肩で抑え込むような動きがありました。
これらを一つひとつ丁寧に修正し、連動性とリズムを取り戻すことで、見違えるようなフォームへと変化していきます。これはどんなレベルの選手にも共通する重要なポイントです。
最後に:プロの知見をどう活かすか
大谷翔平選手のようなトッププレイヤーのフォームには、多くのヒントがあります。ただし、それをそのまま真似するのではなく、自分の体や感覚に合わせて「分解して取り入れる」ことが大切です。
私のYouTubeチャンネルでは、こうした理論と実践の両面から、選手の成長をサポートするコンテンツを発信しています。フォームに悩む選手、指導者の方はぜひ一度ご覧ください。
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また、無料のピッチング診断も随時受け付けています。LINEで動画を送っていただければ、私が直接アドバイスを返します。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。次回の更新もぜひお楽しみに!