本日は、野球のパフォーマンスとトレーニングの関係について考えたいと思います。
当スタジオをご利用いただいている小学生の野球選手が、試合でノーヒットノーランを達成したと報告してくれました。当スタジオでは、柔軟性向上のストレッチやスイング・バッティング動作での効率的な体の使い方を指導していました。非常にのみこみの早い子で、動きは比較的早く改善していきました。本人の努力もあり、良い結果が出たことは非常に嬉しいことです♪
野球というスポーツではミスはつきもので、すべてが上手くいくことはほとんどありません。また、一度上手くいっても調子が悪くなることも多々あります。野球のパフォーマンス結果に影響を及ぼす要因は多岐にわたります。私はおおまかに、その要因を①技術(スキル)、②体の状態(筋力・柔軟性)、③考え方(その時意識していること・心理状態など)、④外的要因(対戦相手・グランド状況など)の4つに分類して考えるようにしています。
今回のノーヒットノーランの選手の場合は4つのすべてが上手く作用した結果であろうと思います。我々指導者は、上記の4つの要因を念頭に置きながら、現在何が上手くいっていて、何が上手くいっていないのかを考える能力が必要になってきます。その能力が身についてくると、短絡的な同じ指導を続けることはなくなり、選手を必要以上に怒鳴って指導することはなくなるでしょう。
選手を指導する立場として、選手のすべてが完璧に上手くいくように指導することはできません。ただ、自分が指導できる範囲を理解し、その範囲内で精一杯選手のために指導することは可能だと思います。
常に自分ができる専門性を考えながら、今後も指導を続けていきたいと思います。